再び北へ・・・(2)

駐車場から歩いて5分も行かない内に吊り橋が見えて来ました。
薄根川に架かる「ふれあい橋」です。平成8年に作られたと云う長さ2百数十メートルの吊り橋で、数十メートル下の右手には、薄根川に沿ってフィッシングセンターの大きな釣堀が広がり、斜め前方には石神峠から大戸屋山・迦葉山と山並みが連なり、その奥には谷川岳も見えています。吊り橋と云っても橋げたを吊り橋風に作ったようで、揺れる事はありません。
橋の中ほどを過ぎると左手下の田圃が「たんぼアート」らしく、何やら模様が見えて来ましたが何が描かれているかは良く分かりません。橋の四分の三を過ぎた辺りで、ようやく分かりました。群馬県のゆるキャラ「Gちゃん」がオニギリを持っている絵柄のようです。一緒に描かれている文字は「エンジン」でも「猿人」でもなく、「縁人」と云う地元の活性化に取り組む若者グループの名前で有る事が、橋に取り付けられたプレートを読んで分かりました。

突然近くからSLの汽笛が聞こえビックリしました。こんな所には鉄道は無い筈で、不思議に思っていると、今度はSLが動き出す音がします。音は橋を渡り切った右手の森の方から聞こえて来ます。急いで橋を渡り、進んで行くと大きな案内地図が有りました。地図上で確認すると音のした方角には「S」ホテルが在る事が分かりました。
森の中の小路を進んで行くと、木陰にD51の黒い姿が見えました。近づく我々に向かって鳴らすかのように、また汽笛が鳴りました。真近で聞くと凄い迫力です。その内に蒸気を吐き出すと、ゆっくりと動き始め、建物の向こう側へ行ってしまいました。調べて見ると、「1976年から1995年まで営業したが、通常の宿泊施設に転換した。機関車のみ現存し、2006年12月に圧搾空気による150mの走行が可能な状態に修復・改造された」と出ていました。興味をそそられ、次回は泊まって見ようかなどと思いながら戻りました。
再び橋を渡りますが、来た時と逆方向から見ると、たんぼアートは見た瞬間から図柄が分かります。それにしても、当初昼食だけのつもりでしたが、思わぬ付録に巡り合え、とても得をした気持ちにさせられて駐車場に戻りました。

ぶどう狩りは沼田市の岡谷地区なので、一旦沼田インターまで戻り、高速の側道を下り方面に進みます。新聞の記事にはぶどう農園組合の組合長をしているOさんの農園が載っており、適塾を迎えたとの事でした。沼田地区では総合果樹園のH農園が有名で、観光バスが寄る大規模農園ですが、組合長が経営するOぶどう園も同じような感じだろうと、勝手に想像して車を走らせました。側道沿いにはぶどう畑は有りますが、それらしき店舗は有りません。
住所検索したカーナビが目的地を示していますが、そこは側道沿いに小さな小屋が在るだけです。テーブルの上にぶどうが並び、お客らしい人も居るので入って見る事にしました。
良く見ると「Oぶどう園」と看板が有り、若いご主人が先客の応対をしていたので、ぶどう狩りが出来るかを訊いてみました。すると「今日は子供の運動会で、嫁がそちらに行っているので、人出が無くて申し訳ないが出来ない・・」との返事でした。仕方がないのでぶどう狩りは諦め、ぶどうだけ買って帰る事にしました。新聞を見て来たと言うと喜んでくれ、「組合長のOさんでしょう・・?」と尋ねると、「頼りない組合長です・・」となかなか面白そうなご主人です。
並んでいるぶどうもいろいろな銘柄が有るようで、質問すると後ろに積んである商品から2,3粒ずつ切り取って、次々と試食用に出してくれました。話の中で、「ぶどうの糖度が高まった後に雨に降られると、甘みが落ちてしまう」と云う話と、「同じぶどうでも体調によって味が変わる。二日酔いの時には正常な評価が出来ない・・」と云う話が面白く、印象に残りました。結局ぶどう狩りをしたのと同じくらいの量を試食させて貰いました。

最後は「日本シャンソン館」です。7月に行ったばかりの私は、ガイド役を十分に果たす事が出来、面目躍如です。ちょうどタイミングの良い入館で、シャンソン・ライブの午後の部が始まる所でした。出演は以前にも聴いたHさんで、相変わらずの声量と表現力です。今回は真っ赤なドレスで、艶やかさが前にも増し、素晴らしい40分間でした。
本命のぶどう狩りはコケてしまいましたが、予想外の楽しさをいろいろと味わう事が出来て、満足感に浸りながら帰路に就きました。高速から見る西の空には、秋を告げる巻雲が夕陽に染まり始めていました・・・。       konakry

画像
                <川場のたんぼアート>


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