戦後レジームからの脱却・・・

本部から会員への配布物が届きました。
朝のウオーキングを利用して、明日から配って歩こうと思ってい
ますが、取り敢えず内容を一読してみました。
定期刊行物の「日本遺族通信」と「E会たより」の2種類です。

「日本遺族通信」の方は会の行事報告が中心で、8月に行われ
た全国戦没者追悼式の模様や海外遺骨収集活動等の記事が
載っています。「E会たより」は『日本よ、のびやかなれ』と題され
た講演の内容が載っていましたが、講演者の名前が目に留まり
ました。

「S」さんです。20年近い昔、N局のニュースキャスターとしてテレ
ビの番組で良く見かけましたが、その後姿を見なくなりました。
個性的な美人で、物静かながらもはっきりとした話し方が印象的
でした。その「S」さんが表題の講演を行ったようでした。

肩書は「国家基本問題研究所理事長」となっていました。そもそも
国家基本問題研究所とは何か、良く分かりませんが、調べて見る
と、『日本文明を誇りとし、かつ、広い国際的視野に立って、日本
のあり方を再考しよう・・・』と云った設立趣旨が書かれていました。

そして「S」さんは、今回「E会」の副会長に就任し、総会での記念
講演として話した内容が載っていた訳です。字数でおよそ1万6千
字、1時間近い講演になったと思われました。読みだすと文章に
魅かれ一気に読んでしまいました。

講演の内容は国際情勢、特にアメリカの変化とそれに伴う各国の
動き、中東諸国へのロシア・中国の動き、更にはそれらが我が国
へもたらした影響・・と世界の動きを分析し、現在日本がどんな立
場・状況に在るかを分析したのが前段です。

中段は、日米安保条約と日米関係の在り方、特に我が国と中国
との関係に対するアメリカの変化を分析し、アメリカに頼りきりの
状況から脱しなければいけないと論じています。そして突然「戦後
の日本国の在り方を根本から変えなければならない」と云う主張
が始まります。

「あの憲法に縛られ続けてはならない」「あの憲法は日本人の憲
法ではない」「日本は戦後、本当に全き意味での国家であったの
か」と問い掛けています。正に現総理大臣が言っている『戦後レ
ジームからの脱却』です。そして現憲法下で如何に我が国が世界
からそしりを受けたかを列挙しています。文中でも『現総理で良か
った・・』と明言していました。

20年近く姿を見なくなってから、「S」さんがどのような転身・変身
をしたのかは分かりませんが、文章を読む内に、独特な語り口
や声のトーンが思い出され、物凄い論客となって帰って来たな・・
と云うのが正直な感想でした。

世の中には常にいろいろな考えとそれに沿って行動する人たちが
いますが、この『戦後レジーム』問題にもそれぞれの意見と立場が
あります。たとえ「歴史的事実」と云われる事象でも、その事への
拘り方で認識と評価が全く正反対になる事も珍しくありません。

現憲法のお陰で、70年近くも戦争に拘る事も無く、今日の繁栄を
得たと云う考えと、占領国によって作られた憲法を守る事によって
如何に無責任・身勝手で主体性の無い国家に貶められたかと云
う見方は、それぞれに事実としての正しい部分があります。

「戦後レジーム」が70年近く続き、その間の我が国の様々な状況
が変わって来た事は事実であり、それを単純に『護憲』・『改憲』と
いう色分けで片付けるのは短絡な感じがします。我々の判断材料
の大きな要素を占めるマスメディアそのものにも問題があります。

我々一人一人が直面し体験した事が歴史的事実ですが、それが
国民として更には国家として括られれると、その集約過程で難しさ
が生じて来ます。彼の国々が「歴史認識」を盾に、わが国に様々
な要求を突き付けていますが、本当の『歴史』とは一体何か・・?

大義はともかく、戦争は国家間の蛮行・愚行であると云えます。
第二次大戦で我が国は3百万人を超える人々が犠牲となり、世
界では数千万人の犠牲者が出ています。それから70年近く経ち
ましたが、未だに世界の何処かで紛争が起き、犠牲者が出てい
ます。

我が国が70年近く紛争に拘らなかった事は事実ですが、その一
方でこの前の戦争で家族や親族を亡くした人たちが何百万人も
いる事も厳然たる事実です。今日の我が国の繁栄にはそうした
経緯が有る事を忘れてはならないと思います。

「S」さんの主張に感心させられましたが、上記の点に触れられ
ていなかった事が唯一残念な事でした。
「E会」と「日本遺族会」との関係が今一つ、良く分からないので
すが、「S」さんが身近になった事は事実です。

先輩の会員のHさんやTさんの労いの言葉が励みですが、これ
を配ると、また何日後かにHさんから電話が掛かって来るに違
いありません・・・。      konakry

画像
            < 夕映えの川面 >

















































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