8月15日・・・

 今年の8月15日の正午のニュースは大雨の情報で始まりました・・。
数日前から続く異常な大雨は、それがもたらす災害を九州地方から次第に各地へと広げ、未だに止まる気配を見せません・・。

 例年なら、武道館で行われる「全国戦没者追悼式」がニュースの最初になる筈ですが、今年は豪雨による被害状況が次々と流れ、各地の状況が一通り報じられた後に武道館の様子が映りました。画面を見て、参列者のあまりの少なさに驚きました・・。

 年々減少しているとは云え、従来は6千人規模の追悼式でしたが、コロナ禍の始まった昨年から規模が縮小され、アナウンスによれば今年の参列者は何と185人との事・・。参加を辞退した県が22も有ったようでした。

 一階のフロアに大きく間隔を取った椅子席と、そこに座っている参列者の様子が映り、当然ながら2階以上の観覧席には報道陣の姿がちらほら見えるだけ・・。オリンピックの無観客の景色と重なり、寂しさを禁じえません・・。

 当県でも県と市とそれぞれが主催する追悼式は中止となり、武道館へも代表を送りませんでした。昨年は小規模ながらも県・市共に実施されましたが、第5波の感染拡大を迎えたコロナは、追悼の機会をも奪うほど、増々脅威を強めています。

 第二次大戦で日本がポツダム宣言を受諾し、その翌日の8月15日に昭和天皇が終戦の詔勅を玉音放送として国民に伝えたのは76年前・・。「終戦記念日」としてこの戦争で犠牲となった310万人と云われる人々を鎮魂する「全国戦没者追悼式」・・。

 政府の主催で1952年(昭和27年)から実施され、新宿御苑を始め種々の会場で行われましたが、1965年(昭和40年)以降は日本武道館で行われています。出席者は戦没者の遺族を中心に、天皇・皇后両陛下と政府関係者・各種団体代表等々・・。

 戦後76年と云う時間は我が国にも様々な変化を齎しました。世界各地で戦闘・紛争・戦争が絶えない中で、我が国は76年の間、戦争を行わなかった国として、世界中の20にも満たない国の中で、特に先進国としては稀有な存在です。

 しかしながら歴史認識と云う観点からは大いに問題が有ると言わざるを得ません。常に世の歴史は勝者の歴史であり、目に見える部分だけが正史として伝えられます。その上歴史教育が希薄化してゆく中では、歴史に向けられる目も薄れて行きます。

 今や「戦後生まれ」と云われる人々が人口の85パーセントを占め、戦争そのものが忘れ去られつつあります。しかしながら今日の我が国の平和と繁栄は、戦争の犠牲となった3百万人を超える人々によって築かれたもので有る事を忘れてはなりません。

 歴史認識の源である歴史教育が諸外国に比べ如何に脆弱であるかは政府の責任に帰するものと思いますが、特に担当大臣の、前政権の頃からの考え方に違和感を禁じ得ませんでした。しかしその見方をちょっと変える出来事が起こりました。

 8月15日に閣僚として靖国神社を参拝し、近隣諸国の参拝に対する反応を記者団に問われ、『祖国の犠牲となった人々に尊崇の念を抱くのは国民として自然の感情ではないでしょうか・・』と応えた事でした。この閣僚に対する見方が少し良化しました・・。

 とまれ、平和の希求は誰しもが願うことで、その礎となった出来事を絶やすことなく後世に伝えることが、現在を生きる我々の責務と考えます。コロナと豪雨に終始した8月15日・・。平穏はいつ来るのでしょうか・・・。  konakry





DSCF2181.JPG                    < 嵐の後・・ >

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