御堂山・・・(1)



 青空の隙間が広がって行きます・・。
薄い雲に覆われていた空に青空の隙間が現れ、その隙間がどんどん広がって行きます。どうやら天気予報通りの晴天が期待出来そうです・・。

 高速を降りた鏑川沿いの道はいつも通りの車の少なさで、小中の信号を過ぎると一台も走っていません。周囲の山々は盛りを過ぎた紅葉が茶色に変わり始めていました。静かな山間の道は秋の終わりを告げているようです。

 右手に周囲を柵で囲まれた石柱が見え、その先に国道から右折する道が見えて来ました。目的地の「藤井入口」で、藤井の集落に向かうバス停が有る空き地が駐車場のようです。こちらにも一台の車も有りませんが端に停めました。

 午前9時40分。身支度を終え出発です。歩き出すと直ぐ、先ほどの石柱の前に出ました。「西牧関所跡」と書かれた石柱は、江戸時代に国道が「姫街道」と呼ばれ、比較的女性が容易に通行出来た街道に作られた関所の跡との事です。

 『入り鉄砲に出女』と云われ女性の通行に厳しかった時代、中山道の裏街道として使われ、先の理由で「姫街道」と呼ばれたようです。柵の中には石柱と共に礎石が埋められていて、地元が作製した説明板が有りました。

 関所跡の横を曲がった途端、前方に陽に照らされて赤く輝く岩山が現れました。御堂山の前衛峰のようですが、如何にも西上州と云った景色が現れ、久し振りにテンションが上がります。林道入口のゲートが見えて来ました。

 ゲートは50センチ位の高さまで3本の電線が張ってあり、説明板によると獣類が出てくるのを防ぐための設置で、端のグリップを持って外し、戻す・・と書かれてあります。通電状態は分かりませんが、注意して外しました。

 林道はスギ・クヌギ等に囲まれた沢沿いの道で、緩やかな傾斜と共に落ち葉のクッションが歩き易い快適な道です。何処の山でも林道部分は歩き易く、また見える景色も心が和み山行に期待を持たせてくれるのが不思議です。

 30分ほど歩くと林道が終わり、登山道の案内板が現れました。道は急に狭まり傾斜も増した上、抉られた路面に石や小岩が増え、それらが落ち葉で隠されて踏むまで分からない状態です。一気にペースダウンです・・。

 更に20分ほど進むと「小滝」と呼ばれる場所に着きました。前方が4メートルほどの岩で塞がれ、岩の中ほどから大きな窪みがドームを形成し、その前を夥しい水滴が滴り落ちています。水滴は落ちているのか浸み出しているのか・・。

 「滝」と呼ぶには多少の違和感が有りますが、何処かで観たような光景は「軽井沢の白糸の滝」を想い出しました。岩の上は涸れ沢の筈で、地中から浸み出して来るのか、ここでも山の保水力を思い知らされました。

 滝の右手にロープが見え、そこを斜めにトラバース気味に登って上に出るようです。手掛かりも足場も豊富で、ロープに頼らず登れました。登った先は涸れ沢の中央で、沢の中を登ってゆくようです。先の方に赤いテープが見えました。

 足元には大小の岩や折れた枝、場所によっては倒木が塞ぎ、まだ葉の付いた枝先が降り掛かっている場所も有ります。踏み跡と赤テープを探すルート・ファインディングを要求される沢登りが始まりました・・・。  < 続 く >      
                               konakry





DSCF5479.JPG                    < 荒れた涸れ沢 >

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