カツ丼行脚・・・

カツ丼・・。
切り分けた豚カツを玉ねぎなどと共に、出汁と醤油や砂糖などを
合わせた割下で煮て、鶏卵の溶き卵でとじるのがオーソドックス
な作り方で、上にミツバやグリーンピースなどを散らしたり、それ
らを具と共に軽く煮る場合もあります。
百年近く昔に早稲田の学生が考案したという説と、新宿の蕎麦
屋が考案したのが最初という諸説があります。

私の「好きな食べ物ベストテン」に入るカツ丼を初めて食べたの
は中学3年生の頃でした。
住宅事情が悪く、高校の受験勉強をするため、学校帰りに病院
勤めだった父親の職場に寄り、勉強させて貰っていました。
放射線治療の操作室は夕方から無人となり、お陰で随分と勉強
が捗りました。

時々父親が差し入れてくれたのが、病院の近くに在る「H食堂」
のカツ丼でした。食べ盛りの中学生にとっては物足りない量でし
たが、『これほど美味いものは無い・・』と感激して食べました。
それから何十年・・・グルメの食べ歩きが出来るようになってから
も、B級グルメのカツ丼には愛着があり、今でも美味しいカツ丼
を追い求めています。

仕事で全国を回っていたため、それこそ数えきれない程のカツ
丼を食べましたが、100点満点の90点台はいくつも現れたもの
の、未だに満点は経験していません。
究極は絶対の信頼を置いている近所の「Tミート」の豚カツを使っ
て自分で調理すれば良いのでしょうが、偶然入った店で出された
「極上のカツ丼」に出会う事を探し求めているのです。

昔はカツ丼の肉は「ロース」、それもそんなに厚くないもの・・と拘
っていましたが、周囲の状況も本人も変わり、最近では「ヒレ肉」
にシフト変えしています。「餅は餅屋」で豚カツ専門店のカツ丼が
美味い筈・・・と何軒も試しましたが、失敗でした。
カツ丼は揚げた豚カツを更に調理しなければならず、手間が掛
かる割には高い料金が取れないので、専門店では力を入れた
がらないからです。

専門店で美味かった店は、西新宿に一軒だけありましたが、そこ
は店主が趣味でカツ丼を作っていた感じで、例外でした。
一般食堂では豚カツが早い時間からの揚げ置きか買い置きが多
く、今一つです。穴場は日本蕎麦屋で、天麩羅と同様に揚げ物が
得意で揚げ置きしない店が多く、出しも蕎麦ダレを使うため、美味
さが増します。上野の「O庵」は未だにランキング上位です。

情報はいろいろな人に尋ねたりインターネットの口コミで収集しま
すが、偶然見かけたサイクリングのブログの文中に美味しいカツ
丼を食べた記述があり、その店は家から7.8キロの距離だった
ので行って見た事がありました。「S食堂」というドライブインのよ
うな店でしたが、食べてみるとかなりの高得点で、思わぬ見付け
ものでした。

今日はネット情報の確認で郊外の「Y庵」に出掛けました。良く通
る道でしたが店の存在はあまり記憶に無く、蕎麦の看板は出てい
るものの、その他いろいろメニューが有りそうなお店です。
注文してから10分ほどでカツ丼が出て来ましたが、まず見かけは
まあまあ美味しそうで合格です。食べ始めるとつい習慣で、「肉は
・・」「味付けは・・」と専らセンサーになってしまうのが悲しいのです
が、食べ終えての総合評価は89点といった所で今一つでした。
カツ丼行脚はまだまだ続きます・・・。     konakry

画像
                  < 真夏の鏑川 >


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