桜の花の下で・・・(3)

 桜が満開です・・。
我家の直ぐ裏を流れる広瀬川の桜並木もピンクの影を川面に落とし、夕刻からは雪洞に照らされ、昼とは違った風情を見せています。

 例年満開を迎えた週末の夜は、近所の人たちが集まり、桜の下で花見の宴を催しています。桜並木は川の対岸に有り、日頃は交流も有りませんが、親切な人たちで夜桜見物に出掛けた我々を宴の席に誘ってくれた事がありました。

 所が、今年は見頃を迎えたのに一向に宴が開かれる気配がありません。原因は気象の異常さにあるようです。昨年は開花して数日で満開となる暖かさでしたが、今年は開花が昨年より遅れた上、満開まで10日以上も掛かりました。

 未だに北方寒気団の勢力が強く、真冬並みの寒気が周期的に南下して来ます。そのため連日の北寄りの強風や、平年よりもやや低めの昼間の気温から更に10度以上も下がる夜間の低温が宴を躊躇わせているようです。

 『花見』と云う我が国古来の風習は、国民性と相俟って連綿と続いていますが、「観桜」と云われるように桜が中心です。その昔は「梅」が花見の対象で、改元の「令和」の出典の万葉集では「梅見の宴」がその舞台であったようです。

 花見の対象として桜と梅ではどちらが良いか・・と云う問いかけは愚問ですが、個人的には「風情では梅の勝ち・華やかさにおいて桜の勝ち」と云う感想を持っています。桜の花見で選ばれる樹種は圧倒的にソメイヨシノです。

 そのクローン性によって、同一の気象条件下では一斉に開花すると云う性質が、開花の標準木であったり花見の対象となる所以ですが、赤過ぎず白過ぎず・・程良い色合いの花弁にもその理由が有るように思います。

 情報化時代の恩恵は花見にも及び、ローカル放送の画面には、県内の花見スポットの開花状況が、連日リアルタイムで放映されます。殆ど行き尽くした現在は、興味が「夜桜」に移りました。

 昨春初めて市内のS公園の夜桜を見物しましたが、ライトアップされた桜は夜空の暗さが花弁の色合いを引き立たせると共に、影が桜の木全体をより立体的に際立たせ、夜桜ならではの何とも絶妙な美しさです。

 偶然満月の日と重なり、見上げる桜の背後の雲間から見え隠れする月は桜の美しさを倍加させています。おまけにうら若き女性のアコーディオンの野外ライブもあり、非常にお得感の高い夜桜見物となりました。

 これに味を占め、今年は郊外の赤城山麓に有る長大な桜並木の夜桜を見物に行こうと思っています。名前の通り千本近い桜が有り、斜面の並木道は入口と奥とでは百メートル近い高度差があるため、開花時期も長くなります。

 直近の情報では『五分咲き』。そろそろ見頃で、今週中の平日の夜に訪問・・と云う目論見ですが・・。昨夜届いたメールが気になる情報をもたらしました。曰く『大雪に関する気象情報』・・。

 朝起きた時は冷たい雨でしたが、時間と共にミゾレに変わり昼前からは本格的な雪になってしまいました。積雪は平野部でも5センチの予想・・。冬用タイヤは履き替えてしまったし、「幻の夜桜」になってしまうのか・・・。   konakry





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                  < 広瀬川の桜 >

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