黒滝山・・・(2)
頭上が灌木で覆われた稜線の道・・。
直射日光を浴びずに済みますが、風が通らず蒸し暑くて堪りません。標高が低いため真夏日の平地と数度しか変わらぬ気温で汗が吹き出します。
最初の難所の「馬の背」は無事通過しましたが、この後も多少の冒険が有りそうです。不動寺に「野鳥の山・黒滝山」と看板が有ったように、いろいろな鳥の囀りと共に何かの工事を行っているような音が谷底の方から聞こえて来ます。
あまり人が入らないようで道はかなり荒れていますが、踏み跡はしっかりしています。暫く進むと「展望台」の看板が右手を指していました。藪の中に分け入ると目の前が開け小さな岩が現れました。その上に立つと大展望です。
足下にはこれから向かう鷹ノ巣山が見え、その先には底瀬地区の集落が並んでいます。南牧村の南から西にかけての峰々が連なり『山また山』の世界を作り出していました。緩やかな風が身体に当たり、汗が引いて行きます。
再び尾根歩きが始まり暫く進むと道標が現れました。直進は「観音岩」で、右に下って行く道は「鷹ノ巣山・上底瀬」となっています。一旦観音岩へと向かいます。道が下り始めましたが、途中から登りに変わりました。
傾斜が次第にきつくなり、大きな三角形の岩の下に出ました。観音岩のようで、途中からロープが下がっていますが、岩の表面がツルツルで多少の窪みは有るものの登り難そうです。右か左の脇から巻くように登るのが良さそうです。
結局左側に取り付き、岩の背後に回り込むようにして登りました。良く見ると岩には多くの窪みが穿たれ、中には小さな石の観音像が置かれています。岩の先端の直下まで登ると岩の上に50センチほどの観音像が見えました。
観音岩の最上部によじ登り『失礼します』と言いながら観音像の脇に立ち上がりました。周囲には360度の大展望が広がります。晴れてはいるもののかなり霞んでいますが、北側の山腹には出発点の不動寺の赤い建屋が見えていました。
遠くは見えませんが、青いシルエットで妙義山・鹿岳・四つ又山。稲含山・小沢岳と県境スカイラインが並び、南牧村の山々が一望です。夢中で写真や動画を撮りまくります。本来ならここが昼食の場所ですが暑くてとても無理です。
それほど空腹でも無く、岩を降り切った茂みの中で給水と行動食の甘味を食べて休憩しました。この後は底瀬地区へ下りながら途中の鷹ノ巣山に登り、底瀬地区から北へ回り込んで不動寺へ戻る周回コースが予定のルートです。
観音岩の右手は九十九谷でその絶壁が最初に通過した「馬の瀬」ですが、谷は底瀬地区まで続き、登山ルートは絶壁の側面を下って行きます。いろいろ危険個所が現れますが、出だしでテンションが上がっているのであまり感じません。
道の左側が切れ落ち、道自体も傾斜しているため30センチほどの部分を歩かなければなりませんが、右手の斜面にはロープが張られているので注意して歩けば問題ありません。50メートルほどで「危なそうな道」が終わりました。
暫く樹林を下ると前方が開けて来て、道は三角形の岩場に変わりました。右側が切れ落ち、左側はかなり急な傾斜です。ちょうど直角三角形の斜辺を前に進んで行くような感じです。またもやテンションが上がります・・・。< 続く >
konakry
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