御堂山・・・(2)



 涸れ沢の登りが始まりました・・。
踏み跡は殆ど無く、水が流れていればどちらかの岸がルートですが、水が無いと沢全体がルートで、歩き易い場所を探すと赤テープが出て来ます・・。

 帰路に上から見たら良く分かったのですが、ルートはほぼ沢の中央でした。次第に高度も上がり、周囲が開けた場所に出ました。木の幹に取り付けられた案内板から「じじばばの岩」と山頂への分かれ道に出たようです。

 出発からおよそ1時間半が経過しました。山頂に向かう前に「じじばばの岩」を見る事にして左手の尾根に向かいます。町のホームページに載っていた奇岩がこの山の「売り」のようで、見ない訳には行きません・・。

 ヤセ尾根を数分進むと前方に巨大な岩が見えて来ました。情報ではこの岩の右手を巻いて進むようですが、「難所のトラバース」と有り、今回初めてザックをデポし、カメラを入れたポーチだけを持って行く事にしました。

 大岩の右側を下る踏み跡があり、暫く進むと登りに変わりました。左側は岩の壁面で、右下に切れ落ちた斜面には所々に木が生えていますが、落ちたら大事になりそうです。岩の壁面には鎖やロープが有りません・・。

手掛かりとなるのは岩の間から生えている細い枝や小さな岩の突起で、それらに触ってバランスを取りながら進みます。ザックを置いて来て良かった・・と思いました。最後の岩の隙間からよじ登ると凄い景色が待っていました。

 目の前に奇妙な形の岩が聳えていました。正に「奇岩」です。「ばば岩」と呼ばれる岩は二つの岩が力学的には首を傾げたくなるような形で繋がっています。「おばあさん」の後ろ姿と言われると、そう見えなくも無い感じです。

 そしてどれくらいの距離なのか、遥か先には細長くて上が大きい岩がシルエットになって見えています。「おじいさん」と言われればそう見える気がする形で、二つ並んだ先には南牧村の山々や荒船山が見えています。

 誰が付けたのか「じじばばの岩」は『炬燵にあたるおじいさんに食事を運ぶおばあさん』とも『箪笥に洗濯物をしまうおばあさんを見ているおじいさん』とも、どちらも正解と云える解説で、正にそう見える奇岩の景色です・・。

 写真と動画で十分堪能して帰路に就きましたが、先ほどのトラバースの道までは下りになると厳しさが倍加し、久々に緊張しました。何とか降りてザックのデポ地に着き、分岐点に戻ると40分ほどが経過していました。

 山頂に向かう急登が始まりました。スギに囲まれた尾根筋を登りますが、春に登った「金剛萱」を思い出す急斜面が続きます。30分ほど登った所でようやく斜面の先に空が見えて来ました。登り切った先に小さな三角点が有りました。

 小さな空き地が山頂のようで、三角点の先の木の幹に「御堂山 878.3m」と記された板が巻き付けられていました。眺望の利かない山頂ですが、木々の葉が殆ど落ち、枝の間から妙義山と中ノ岳神社の鳥居が見えました。

「じじばばの岩」で40分ほど費やし、出発から3時間近く経ちましたが、一応登頂したので昼食を摂る事にしました。枝を離れた枯葉がゆっくりと舞うように落ちるだけで、何の気配も無い静かな山頂です・・・。   < 続 く >      
                               konakry





DSCF5480.JPG                    < じじばばの岩 >

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